「四月は君の嘘」を全巻読み終えて。雑感。
「ああ、もう終わってしまうんだな」
と思いながら、
今日「四月は君の嘘」の11巻をKindleで購入し読みました。
四月は君の嘘(11)<完> (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 新川直司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: コミック
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実は恥ずかしながら、月刊少年マガジンで連載されていた頃は読んでいませんでした。
アニメが連載されHDDに録画してたのが数話たまったところで、
「人気もあるみたいだし、ちょっと数話程度見てみようかな」
くらいの気持ちで見たのが最初でした。
まずアニメに魅了されました。
最初は軽い気持ちが見始めたのが、いつの間にか録画していた分すべて見終わってました。
とても綺麗な映像と綺麗な音楽、今は恥ずかしくてとても言えないけど、「そんなストレートな気持ちを、自分もまだ持っているかな?言えるかな?」と思わせる表現、とても好きでした。
久々にこんな夢中になっている自分がいるなあ、と思いました。
それから数日の間にコミックスを1〜10巻全て購入して読みました。
こういうとき電子書籍ってブレーキが効かなくて困りますね。
個人的に少し前まで邦画などによくあった感動モノが苦手というか若干嫌いなんですが、このマンガを読みながら溢れてくる涙は少し違いました。
悲しみや苦しみ、喪失感、読むのが辛くなるような部分もありました。
それでも、必要とし、必要とされ、愛し愛されながら、あるがままの自分を表現していく流れがとても愛おしくもあり、哀しくもありました。
「包み隠さない丸裸な気持ち、自分をすり減らすくらいの一生懸命な姿勢、表現できる何かを、今の自分はあるかな?」「あのとき自分を動かしてくれた、ぶつかり合いながらも今の自分に成長させてくれたあの人は元気にしているかな?」と、こういう本を読むと思ってしまいますね。
逃げ出したくなる、追い込み追い込まれすぎて逃げ出したくなったり、パニックになってしまう、普通にできなくなってしまう表現を見ていると、自分の高校総体を思い出してしまいました。
私も中学、高校、大学、社会人とソフトテニスをやっていて、最近は少しサボり気味ですが、結構長く続けています。
高校の頃は県内でもある程度強い高校にいて、ただただ一生懸命にやっていました。弱小中学校からの入部だったので、まわりに追いつきレギュラーになりたくてただただがむしゃらにやってました。
そして努力も実り団体戦メンバーに選抜され高校総体に挑みましたが、団体戦1回戦、あまりの緊張に全く体が動かず、普段ならストレート勝ちするような格下相手に私は負けてしまいました。
他メンバーが全て勝ったので団体戦は勝利し、結局うちの高校は県ベスト4になりました。が、2回戦以降、私は交代となり控えになりました。
ただただ悔しくて、とても泣いていたのを覚えています。
この本を読んで思ったんですが、人って、身を削るほど捧げてきた何かを、いざ表現しようとしたとき、緊張するというのも勿論ありますが、自分をさらけ出すのが怖い、自分を信じることができないという気持ちがどこかで生まれているのかもしれませんね。
それが恋であっても、スポーツであっても、大事なプレゼンであっても、とてもお世話になったあの人への感謝の表現であっても、それが自分にとって大きいほど、人は臆病になるのかもしれません。
けど、それより強い信念というか、純粋な気持ちに突き動かされるんでしょうね。
今回も最後までご拝読ありがとうございました。